大阪城梅林の花図鑑(2) 「こ」 ~ 「た」 *25種
紅冬至(こうとうじ)
野梅性、一重咲き開花時期:1月中旬~2月中旬 色:淡紅 花の大きさ:中
白梅の冬至とともに正月の寄せ植えに使用されているのがこの紅冬至。淡い紅色の花弁がきれいで人気の高い花なのに、この梅林では2本しか見られないのは残念。
江南(こうなん)
豊後性、八重咲き 開花時期:2月下旬~3月中旬 色:淡紅 花の大きさ:大
中国にも江南という品種があるがそれとは別物。開花時期、花形とも八重揚羽によく似ているが、こちらは梅林内には1本のみ。
江南所無(こうなんしょむ)
杏性、八重咲き 開花時期:2月中旬~3月中旬 色:紅 花の大きさ:大
遅咲き種の先頭を切って咲き始める花で、この花が咲き始めると観梅シーズンも折り返しポイントに来たことが実感される。咲き始めは濃い紅色だが、花が開くに従って優しいピンク色に変わってゆく。
小梅(こうめ)
野梅性、一重開花時期:1月中旬~2月上旬色:移り白花の大きさ:中
梓弓は「射る」、「引く」、「帰る」、「立つ」など多くの言葉に係わる枕詞である。その「張る」を、満開になると花弁が少し反り返る特性と「春」にかけて、早春の花の意味とを併せ持たせたものと考えられている。
古今集(こきんしゅう)
野梅性、一重咲き 開花時期:1月下旬~3月上旬 色:移り白 花の大きさ:大
満開になっても花弁、雄蕊ともにぴんと伸びたままで花容が乱れない。その名にふさわしく古風な気品がある花である。
御所紅(ごしょべに)
八重咲き 開花時期:3月上旬~3月下旬 色:紅 花の大きさ:中
うめみ坂脇に一本ある遅咲きの紅梅。陽当たりの良くない場所にあるせいか、花に今ひとつ元気がないのが残念。
古城(こじろ)
難波性、八重開花時期:2月上旬~3月中旬色:淡紅花の大きさ:中大
うめみ坂脇に一本ある遅咲きの紅梅。陽当たりの良くない場所にあるせいか、花に今ひとつ元気がないのが残念。
佐橋紅(さばしこう)
紅梅性、一重咲き 開花時期:2月上旬~2月下旬 色:本紅 花の大きさ:中
ぴんと伸びた雄蕊とワインレッドの花弁がとりわけ印象に残る花。雁木坂脇と内堀に面した梅林入り口脇にある。
鹿之谷紅梅(しかのたにこうばい)
紅梅性、八重咲き 開花時期:3月上旬~3月下旬 色:淡紅 花の大きさ:中
摩耶紅とならんで観梅シーズンを締めくくる花。ぴんと伸びた枝振りに特徴がある。
日月(じつげつ)
野梅性、一重咲き 開花時期:2月下旬~3月中旬 色:紅白絞り 花の大きさ:中大
一本の木に白花と紅花が混じって咲く品種を咲き分けと呼ぶが、日月の日は紅花を、月は白花を表しており、その両者が共存していることを示した命名である。
東雲(しののめ)
紅梅性、一重咲き 開花時期:1月中旬~2月中旬 色:淡紅 花の大きさ:中
紅をバックに滲んだような紅のさしかたが艶っぽい。隠れた人気種の一つ。
小緑萼(しょうりょくがく)
青軸性、八重咲き開花時期:1月下旬~2月下旬色:青白花の大きさ:小
文字通り小さな花が咲く八重緑萼梅。梅は一重、八重を問わず萼は5枚であるが、小緑萼では6枚、ないしは7枚のものがふんだんに見られる。また、開花時期に外側の5枚の花弁が谷先だって平開することがある。
白加賀(しらかが)
実梅、一重咲き 開花時期:2月中旬~3月上旬 色:白 花の大きさ:大
実梅の代表種の一つ。この梅林内で最も本数の多い梅である。名前から加賀の国(石川県)が連想されるが、実は神奈川県旧加賀村で発見された品種。立派な葯(花粉の袋)は出来るが、その中に花粉はない。
白滝枝垂れ(しらたきしだれ)
枝垂れ、八重咲き 開花時期:2月上旬~3月上旬 色:白 花の大きさ:大
白く大きな花弁の開き方に華があり、アップで見ても見栄えのする枝垂れ梅。
白玉梅(しらたまばい)
青軸性、一重咲き 開花時期:2月中旬~3月上旬 色:青白 花の大きさ:中
青軸性の梅の特徴は紅色色素が全くないこと。そのため花色は青みを帯びた白色となるが、そのなかでもとりわけ透明感のある可憐な花
筋入茶萼(すじいりちゃがく)
筋入り、一重咲き 開花時期:2月上旬~3月上旬 色:白 花の大きさ:中
新梢の一部の葉緑素が抜けて黄色い筋が現れたものを「筋入り」と呼ぶ。この筋入り茶萼は梅林西南部に2本あるが、一部の梢に筋は認められるものの、このところ筋の入り方に元気がない。
筋入月影(すじいりつきかげ)
筋入り、一重咲き開花時期:1月中旬~2月中旬色:青白花の大きさ:中
“筋入り”は鶯宿、冬至、春日野、鈴鹿の関など多くの品種で発生が認められるが、大阪城ではこの「月影筋入り」と「筋入茶萼」のみ。
鈴鹿の関(すずかのせき)
紅梅性、一重咲き 開花時期:1月中旬~2月下旬 色:底紅 花の大きさ:小
小振りな底紅の花弁がスパークするように一斉に花開く。香りもとても良いのが特徴。
西王母(せいおうぼ)
紅筆性、一重咲き開花時期:2月中旬~3月上旬色:淡紅花の大きさ:中
紅筆性の梅は蕾の先が赤くとんがった紅筆の形をしているのがその特徴。同じ“紅筆性”の紅筆よりもわずかに花形が大きい。
西洋梅(せいようばい)
実梅、一重咲き 開花時期:3月上旬~3月下旬 色:淡紅 花の大きさ:中
花は豊後によく似ているが豊後よりも枝が開く。系統的には杏に近く、そのため静岡県で見つけられた品種であるが東北地方に適し、青森県南部地方では主要品種となっている。
青竜枝垂れ(せいりゅうしだれ)
枝垂れ、一重咲き 開花時期:2月中旬~3月中旬 色:青白 花の大きさ:中
年季の入ったダイナミックな枝振りと一重の清楚な花が良い味わいをだしている。梅林中央部に密集して植えられており、咲き揃った頃の姿は一度見ておく価値がある。
送春(そうしゅん)
杏性、八重咲き 開花時期:3月上旬~3月下旬 色:淡紅 花の大きさ:中
上海の梅林では最も遅く咲く花で、これが咲くと春が終わると言うことにちなんでつけられた命名。もっとも、大阪城梅林では摩耶紅、鹿之谷紅梅など、これよりも遅咲きの花は数多い。
高砂(たかさご)
豊後性、八重咲き 開花時期:2月下旬~3月中旬 色:淡紅 花の大きさ:大
江戸時代に命名されたものには謡曲にちなむものが多いが、これもその一つ。遅咲きを代表する福々しい花であるが、気温の関係からか、残念ながら、その頃から花のもちは早咲きの頃に比べてかなり短くなっていく。
玉垣枝垂れ(たまがきしだれ)
枝垂れ、八重咲き 開花時期:2月上旬~3月上旬 色:淡紅 花の大きさ:大
開花時に花弁が極薄の紅色に変化する。花弁の裏表の微妙な色合いが美しい。
単弁跳枝(たんべんちょうし)
野梅性、一重咲き 開花時期:1月下旬~2月下旬 色:白紅 咲き分け花の大きさ:中
中国では咲き分けのことを跳枝という。よってこの名前は一重咲きの咲き分け梅という意味になる。ただし、大阪城に2本ある単弁跳枝では紅色の花がついているのは見たことがない。



