平安神宮の八重紅枝垂桜

  さながら天蓋のように空を覆い尽くす"紅色の雲"

平安神宮について

 平安神宮は1895年(明治28年)4月1日に平安遷都1100年を記念して岡崎公園一帯で開催された内国勧業博覧会の目玉として平安京遷都当時の大内裏の一部が実寸の8分の5で再現されたものであり、博覧会に先立つ3月15日、平安遷都を行った天皇である第50代桓武天皇を祭神とする神社として創祀された。その後、皇紀2600年にあたる1940年(昭和15年)に平安京最後の天皇である第121代孝明天皇が祭神に加えられている。

 社殿を取り囲むように配された約10,000坪の4つの神苑は明治から昭和にかけての名造園家である7代目・小川治兵衛が20年以上をかけて造営した名園で国の名勝にも指定されている。ここでは一年を通じて四季折々の風景を楽しむことができるが中でも名高いのは何と言っても春の八重紅垂れ桜である。この桜はもと京都の近衛家の邸内にあったものを津軽藩主が地元に持ち帰り育てたとされており、平安神宮創建にあたって仙台市長の遠藤氏より苗木が寄贈されたことから「遠藤の桜」、「里帰りの桜」と呼ばれることもある。特に天蓋のように南神苑の空を覆いつくす満開の八重紅枝垂桜の花たちはえもいわれぬほどにすばらしい。

平安神宮神苑桜情報

・総本数
   約300本 (うち紅枝垂桜 約150本)
・種類
   八重紅枝垂桜、染井吉野、彼岸桜、山桜、里桜、寒緋桜、鬱金桜など約20種類
・花期
   3月下旬~4月下旬 ※八重紅枝垂桜は4月上~中旬
・神苑拝観受付時間(3/15~9/30)
   8時30分~17時30分(退出・閉園:18時)
・拝観料金
   大人 600円 (団体 30名~550円、50名~500円)
   小人 300円 (団体 30名以上250円)
   学校団体 高校300円 中学200円 小学150円、園児30円
LINK
   平安神宮 公式サイト
   平安神宮はんなりだより  お出かけの前には要チェック!ブログ型式で神苑内の花々の開花状況がアップされています。

アルバム

※クリックで拡大します。拡大写真に表示される「矢印」をクリックしてスライドショーでご覧ください。

20140407_50a.jpg平安神宮前の岡崎公園も桜でいっぱい。
20140407_42.jpg満開の桜を楽しみながら疎水をめぐる十石舟は桜の季節のみの運行だ。
20140407_05.jpg慶流橋を渡り神宮道を進めば丹塗、高さ24.5mの大鳥居がそびえる。
20140407_06.jpgクラシカルな佇まいの京都市立美術館。岡崎公園一帯は京都会館、京都市動物園などが集まるカルチャーゾーン。
20140407_07.jpg大内裏の正庁である朝堂院の應天門を模した神門(應天門)を通り抜け、
20140407_08.jpg白虎楼脇でチケットを買ってまっすぐに神苑へ。
20140407_27.jpg南神苑に足を踏み入れると、
20140407_26.jpgさながら天蓋のように空を覆い尽くす紅枝垂桜たちは正に圧巻!
20140407_24.jpg「一年待ち続けた」、「忽ち夕空にひろがっている紅の雲」・・・by谷崎潤一郎
20140407_11.jpg紅枝垂桜の花期は例年4月上旬から中旬。
20140407_16.jpg染井吉野より若干遅目のペースで推移するのだが、
20140407_19.jpg花の紅色が一番濃いのは5~7分咲き、満開手前の頃。
20140407_20.jpg満開以降、次第に赤みが抜けて白っぽくなっていくのにも趣があるけれど、
20140407_51a.jpgやはり、しっかりとした赤みが感じられる頃が一番美しいと思う。
20140407_25.jpgちなみに時間帯としては陽が西に傾きかける頃が一番のおすすめです。
20140407_12.jpg南神苑には「日本で初めての電車」が一両展示されている。
20140407_15.jpgこれは京都市電が平安神宮の創建と同じ明治28年、平安遷都1100年を記念して京都市内に敷設された縁によるもの。
20140407_52a.jpg続いては白虎池を中心に配する西神苑へ。
20140407_29.jpgここは花菖蒲が一番の見どころとなるところで、
20140407_28.jpg桜はアクセントとして数本が配されているくらい。
20140407_30.jpg臥龍橋で有名な中神苑。この臥竜橋は天正年間に豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚によってできている。
20140407_32.jpg最後は東山連山の一つ華頂山を借景とした東神苑へ。
20140407_33.jpg東神苑を代表する風景の一つ、泰平閣(橋殿)は京都御所で開催されていた、
20140407_36.jpg京都博覧会で使用されていた建物が大正の初めごろ移築されたもの。
20140407_53a.jpg東神苑では栖鳳池に沿って配された、
20140407_37.jpg見事な八重紅枝垂桜たちが一番の見どころではあるのだが、
20140407_31.jpg鬱金桜などの里桜、山桜といった豊富な種類の桜たちも合わせて楽しむことができる。
20140407_54a.jpgまた種類の多いこともあって例年、4月末辺りまで何らかの桜を楽しむこともできる。←本数は少ないですが
20140407_34.jpg尚美館(貴賓館)も泰平閣と同じく京都御所より移築されたもの。
20140407_55a.jpg尚美館脇の八重紅枝垂桜はひときわ見事な花をつける。
20140407_35.jpg咲きほころ染井吉野を楽しみながら蒼龍楼側の神苑出口へ。
20140407_38.jpg本日の締めは平安京の大極殿を模した外拝殿にて幸せ祈願(?)
20140407_40.jpg左近の桜は少し盛りを過ぎていた。
20140407_39.jpgこの左近桜は赤芽山桜。京都御所・紫宸殿前の左近の桜の実から育てられたものという。